走行中に車体がガタガタ振動する。足下でキーキー音がする。ハンドルが重くなった。
エンジンがかかりにくい。エアコンの効きが悪くなった……。
走行距離がある程度長くなってくると、あなたの愛車もさまざまなトラブルに見舞われるリスクが高くなります。
そんなとき、軽微なトラブルであれば、自力で復旧することも十分に可能。
インターネットを検索してみると、車関連の実にさまざまなトラブル対処法が公開されています。
とはいえ、対処法を実際に試そうとしても、手持ちの工具がなければどうにもなりません。
そこでここでは、カーライフを送るうえで最低限揃えておきたい工具をご紹介します。
いわゆるドライバーです。必要最少限なら、2番(3~5mm)サイズで、プラスとマイナスを1本ずつ。力を込めて押しながら回すので、グリップのしっかりしたものを。
できれば、先端部の金属がグリップを貫通しているタイプが◎。貫通タイプなら、お尻をハンマーで叩けるので、マイナスドライバーをタガネとしても使えます。
もう少しお金をかけられるなら、1番(2~2.5mm)と3番(6~8mm)のプラス、マイナスもオススメ。
手が届かない場所のボルトやナットを脱着するための工具。ボルトやナットに口径の合うソケットコマをすっぽり被せ、ラチェットハンドルで回転させるだけ。
車用部品にはボルトとナットが多用されているので、一式あると重宝します。ソケットは8、10、12、14、17、19mmの6サイズがあれば十分。
工具の両端にメガネ状のレンチがついているもの。手が届く範囲のボルトやナットを回すなら、スパナではなく6角メガネレンチのほうが力を込めやすく、使いやすいでしょう。
サイズは8、10、12、14、17、19mmをカバーするものを。工具の片側がレンチ、もう片側がスパナになっている「コンビネーションレンチ」でもいいでしょう。
工具ではないのですが、やはり軍手は必需品。てのひら側にポツポツのあるものを何組か車に積んでおくと重宝します。
これも工具ではありませんが、昼と夜を問わず、エンジンルーム内をチェックするときに大活躍します。小型でも驚くほど明るいLEDタイプがオススメ。
先ほど、ちょっとした自動車整備に大活躍してくれる工具を紹介しましたが、すべてを新たに揃えようとすると、かなりの出費になってしまいます。
そこで、できるだけ出費を抑えるために、すでに自宅にある工具で代用させることも考えてみました。
スクリュードライバーは、頑丈なつくりのものであれば、自宅にあるもので十分。
ただし、使い方には注意が必要。ネジをなめる(頭をつぶす)と、もう回せなくなるので、全力でネジを押しつけながら回すこと。
ソケットツールとメガネレンチは、モンキーレンチでも代用は可能。ただし、手が届く範囲のボルトやナットにしか使えません。
また、ペンチでも代用可能ですが、ボルトやナットを回すには、かなりの力が必要になります。
「愛車いじりでもっと高みを目指したい」という人のために、最後に上級者向け工具をいくつか紹介しておきます。
自分でオイル交換したい……メガネレンチ、フロアジャッキ、ジャッキスタンド、トルクレンチ、ドレン用ワッシャーなど。
電装品やアクセサリーを取り付けたい……リムーバー、圧着ペンチ、スライディングTハンドル、ニッパー、バイスグリップなど。
足回りをいじりたい……トルクレンチ、スナップリングプライヤ、インパクトドライバー、プライバー、板ラチェットなど。