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簡易鈑金と普通の鈑金の違いとは

簡易鈑金と普通の鈑金の違いとは | DRPネットワーク

簡易鈑金と普通の鈑金の違いとは

バンパーを擦ってしまった、知らないうちに小石の跳ねキズがついていたなど、車を運転していればボディの傷は避けることはできません。
かすり傷程度であればコンパウンドを用いて修理することができますが、下地が出てきてしまうような深い傷やへこみは素人ではきれいに直すことは難しいでしょう。
そんなとき「プロに依頼すると高くつく」と決めつけて、修理を諦めてしまっている方も多いかと思います。
しかし、最近では簡易版金、クイック鈑金と呼ばれる簡単な塗装を行う業者が増えてきました。ここでは、普通鈑金と簡易版金の違いを比較していきます。

自動車の塗装工程って?

まず、意外と知られていない、自動車の塗装工程について説明します。 メーカーが新車を製造する際、塗装は下記のような工程で施されます。

1.機械でボディ下地のサーフェーサーを塗る
2.塗り残した部分を手動で補完
3.発色を綺麗にするため機械で中塗りをする
4.機械で専用の塗料を塗る
5.仕上がりを目視でチェックする
違いは作業工程と仕上がりにあり!

簡易鈑金は、普通鈑金と比べるとかなり低価格で行うことができます。 当然、業者によって価格は変わりますが、普通鈑金の半分程度となっていることもあるのです。 この理由は、塗装にかかる作業工程を大幅に削減していることにあります。
普通鈑金が自動車の損傷度合いに応じて臨機応変に作業工程を変更するのに対し、 簡易鈑金はあらかじめ設定されたメニュー通りの工程で修理を行います。
普通鈑金は新車に近い状態への修復を目指すため、数々の工程がかかります。 しかし、簡易版金の場合は、一見して仕上がりに問題がない最低限の修復に留めるため、かかる手間や費用を減らすことができるのです。
業者によっては、3メートル以上離れたところから見て問題がなければOKという基準を設けているところもあります。

具体的にはどのように工程が違うの?

鈑金塗装がどのように行われているかを実際に見たことがある人は少ないでしょう。
ここでは、簡易鈑金と普通鈑金の工程の違いについて、いくつか例を挙げてご紹介します。

1.塗装のはく離

鈑金を行う際は、まず、修理個所の塗装を隔離します。 普通鈑金では仕上がりを美しくするために広範囲の塗装を剥離することもありますが、簡易鈑金の場合、へこみ周辺の剥離しか行わないことも少なくありません。

2へこみの修繕方法

普通鈑金では、へこみの度合いによっては内装を外して内側から叩き出すこともあります。
簡易鈑金の場合は、外側からへこみ箇所を引っ張り出すかパテ埋めをするのが一般的です。

3.中塗り

普通鈑金では、下地の最終工程としてサーフェイサーを塗り、さらに中塗りを行います。
簡易鈑金では、コストを削減するために中塗りを省略している場合もあります。

4.上塗り

使用される塗料にも違いがあります。 普通鈑金において、グレードの高い3コート塗料が使われる場面でも、簡易鈑金では2コート・1コート塗料が使用されることも。
塗料のグレードによって仕上がりや耐久性に差が出ます。
このような工程の違いを考えると、簡易鈑金と普通鈑金の料金に大きな差がある理由がご理解頂けるかと思います。
必要最低限の見た目にできればよいか、仕上がりにこだわるのか。自分の希望に応じて両者を使い分けるのがよいでしょう。
ただし、大きな破損などの場合、簡易鈑金では対応できないことがありますので、事前に修理代や仕上がりなどについて相談してみてください。

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