不測の事態が起きてしまった際の修理だけでなく、定期的なメンテナンスも専門業者に任せている人は多いと思います。 ですが、いくら定期的に検査していても、突然のトラブルは発生するもの。今回は、自分で行える簡単な点検方法をご紹介します。
車を人に例えると、エンジンは心臓で、エンジンオイルは血液です。 その役割は、潤滑・密封・冷却・洗浄・防錆の5つ。 エンジンオイルのチェックでは、以下の2つを確認するようにしましょう。
エンジンオイルには洗浄の役割があるので、鉄粉を含んで真っ黒に汚れます。 エンジンに影響を与えないためには、およそ3000~5000kmの走行ごとに交換しなければなりません。
通常の使用でエンジンオイルが著しく減ることはありませんが、 故障により、気づかぬうちにオイルが漏れていることがあります。 少なすぎるオイルでは性能を発揮できず、結果的にエンジンを壊してしまうため、注意が必要です。
ボンネットを開け、エンジンオイルのレベルメーターを引き抜き、 布などで拭いた後に汚れと残量を確認するようにしましょう。 ひどく汚れているようであれば交換し、オイルが減っているようであれば、オイルパンの破損を疑いましょう。 車体の下を確認し、油染みがあればオイル漏れを起こしている可能性が高いです。すぐに修理を依頼しましょう。
どんなに高性能なタイヤでも、適切な使い方をしなければ威力を発揮しません。 動力を路面に伝え、急な制動にも耐える大切なパーツですので、日頃からこまめにチェックするようにしましょう。 タイヤのチェックでは、以下の3つを確認します。
タイヤメーカーでは、耐用年数を5年と定めています。 使用期間が5年を超えているタイヤは走行距離に関係なく劣化していると考え、交換するようにしましょう。
車のタイヤはチューブレスのため、釘が刺さっていてもすぐに空気が抜けることはありません。 釘は抜かずに、そのままの状態で修理を依頼しましょう。
タイヤの中央や片側だけが極端にすり減っている場合、空気圧に問題があるかもしれません。
空気圧は、走りや燃費に大きく影響します。
空気圧が低いと、片側だけすり減ったり、消耗しやすかったり、ハイドロプレーニングが起こりやすくなったりします。
逆に空気圧が高すぎても、センター部分が摩耗したり、飛び跳ねが起こったり、バーストしたりといったトラブルが起こりやすくなります。
ガソリンスタンドを利用する際には、ぜひ空気圧をチェックしましょう。適切な空気圧は、車種やタイヤのサイズによって異なります。
運転席のドアの内側に適切な空気圧が記してありますので、確認してみてください。
専門業者によるメンテナンスは、次のメンテナンスまでの安全を保障するものではありません。 常に安全に運転するためには、ドライバー自身による点検が欠かせません。 事故や故障につながってしまう前に、こまめな自己点検を習慣づけましょう。